留学というものが身近になり、少しお金に余裕のある大学生や語学に興味のある学生は気軽に短期留学に行ったり交換留学に行ったりできるような時代になりました。
そして、外国に留学していた日本人の「辛いホストファミリー体験」や「変なホストファミリー体験」というものを見かけることもあります(泣)
留学先として人気のカナダやオーストラリアではホストファミリーがビジネスとして行われているので、
「家族の一員として一緒に色んな文化体験ができるんだろうな~」とワクワク期待しながら行ってみると
- 家族として扱ってもらえなかった
- ホームパーティーで自分だけお金を取られた
- 離れの小屋にステイ。家の人とは全く交流がなかった。
などなど…超ビジネスライクなホームステイを体験し、理想と現実のギャップの中、悲しみの帰国をする日本人が後を絶ちません…。
実はこういったちょっとがっかり…というホームステイは外国だけではなく、日本人が外国人の受け入れを行っているホストファミリーでも普通に起こっていることなんです。
我が家では以前、ホストファミリーとして7人の外国人留学生(高校生だけ)を受け入れていました。
私の家では、母親が大の子供好きで「子供が増えて楽しい!!」と喜んでおり、父も留学生を観光に連れていくのが好きだったので、苦労よりも楽しさが勝って結果的に合計7人の受け入れを行いましたが…
現在の日本では、高校生留学生の受け入れは無償でしか行われないため、
「こんなん無償でやってられっか!!」
と、途中で投げ出してしまう家庭が多いのも現実です。
ホームステイの現実は甘くなく、他人を家に住まわせてお世話をするというのは世界共通で難しいところがあり、最初はしっかり面倒を見よう!素敵なホストファミリーになろう!と思っていても、”他人のお世話”にどんどん疲弊しストレスを感じ、おかしなステイファミリーになってしまうことが多々あります。
せっかく日本文化の体験を楽しみにしていても、疲弊しきったホストファミリーにあたってしまい、
- こんなはずじゃなかったのに!
- こんなホストファミリーひどすぎる!
と、がっかりホームステイ体験していく外国人留学生たちがいます。
実際にホストファミリー同士の交流会や外国人留学生たちを通して聞いた衝撃の外国人留学生がっかりホームステイ体験をご紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは無償受け入れの高校留学生です。
有償受け入れは、一応お金が出るからかここまでひどいことはあまり起きません。
目次
がっかりホームステイエピソード
学校が遠すぎ!始発の電車で学校へ
家から学校が遠すぎて始発の電車で学校へ通っているという学生がいました。
高校生無償受け入れのホストファミリーは数がまったく足りていないので、時にこういうことが起きてしまいます。
もっと学校から近い家にホストチェンジしようにも、ホストファミリーをやっている家庭がいないからできず…留学協会のほうも「無料なんだから我慢してくれ」と言うしかありません。
彼は帰国まで始発の電車で学校へ通う生活をつづけました。
暗いという性格のせいだけでホストチェンジ
私の家に来ていた韓国人の女の子の話です。
彼女はホームステイファミリーの方から何度もホストチェンジをお願いされ、ついに私たちの家にやってきました。
コーディネーターさんにホストチェンジをされてきた理由を尋ねると「性格が暗いから」の一点でした。
確かに、私もあまり遊んでもらった記憶はありませんし、なんとなく話しかけ辛かった記憶があります。
でも今考えてみると、ホームシックになっていたとか、そもそも日本にそこまで来たくなかったんじゃないかな?とか…何回もホストチェンジをお願いされることによって「私って何かダメなのかな?」とどんどん落ち込んでしまう悪循環に陥っていたのかもしれません。
性格が暗いからという理由だけでホストチェンジをお願いされるなんて可哀そう。
留学生はその家を楽しませるためにきているんじゃないのになぁと思いました。
北海道から東京へホストチェンジ
これは私の家に来ていたタイ人の女の子の話です。
彼女は私の家に来る前は北海道でホームステイをしていました。
揉めてホストチェンジしたわけではなく、北海道のステイファミリーが「これ以上家に他人がいると息が詰まるからホストファミリーをやめたい」と言い出し、ホストチェンジを申請
留学生協会も新しいホストファミリーを必死に探したものの、北海道では受け入れてくれる場所が見つからず…
まさかの東京在住の我が家にまで連絡がきて「ステイ先が見つからないからそっちの家で受け入れてくれないか」とのこと。
私の家はその時期誰も受け入れをしていなかったので快諾すると、北海道から東京の飛行機に乗ってすぐに来ました。
北海道から東京にホストチェンジって…( ゚Д゚)
ホストファミリー足りてなさすぎだろ!!
ホームステイのはずがホテルステイに
これはエージェントさんから聞いた話です。
フランスからやって来た留学生、ホストファミリーとの関係も悪くなく最初はうまくいっていたのですが、共働きのご夫婦の仕事が忙しくなってくると、毎日のお弁当作りや洗濯をすることができなくなってしまい…
ご夫婦がどうしたかというと、うちじゃ面倒見切れないからホテルで暮らしてくれと、その留学生に伝えたそうです。
ホームステイのはずがホテルステイに!?!?
ご夫婦も悪気があったわけではなく、途中で投げ出してはいけないという責任感からの決断です。
ホテル代だってバカにはなりませんし、世話ができないならホテルに任せるって安易にホストチェンジを申請するよりは責任ある行動に見えます。
しかし、その留学生は事情を詳しく説明されていなかったため、突然「ホテルで暮らしてほしい」と言われ相当ショックだったみたいです。
2世帯住宅を行ったり来たり
あるホームステイ先の留学生は、”家族がいないと家に入れてもらえない”という生活を送っていました。
家族が帰ってくるまで2世帯住宅のおばあちゃんの家に行くよう言われており、晩ご飯もこのおばあちゃんのところで食べるという生活(夜遅くまで働いている共働き家庭)。
一応家に入れるならいいじゃんと思いますが、実はこのおばあちゃんは留学生の受け入れに全く賛成しておらず、晩ご飯を出してあげたら、留学生のことは無視して自分の部屋に戻ってしまうそう。
しかたないので、留学生は家族が帰ってくるまでなにもないおばあちゃんの家で一人ポツンと時間を過ごすしかありませんでした。
家に家族以外の他人を入れるのが嫌なのに、なんで留学生の受け入れをしたんだろう??
本当に可哀そうだと思いました。
ひどいホストファミリーに当たり2週間で帰国
ある日、留学協会から一本の電話がきました。
「今のホストファミリーが嫌で帰国したいという子がいる。ホストチェンジしたら気持ちも変わるかもしれないから受け入れてくれませんか?」とのこと。
私の家では「大丈夫です。来てください」と快諾しましたが、その子自身が「日本は怖い国。お金が無駄になったとしてもすぐに帰国したい」と強く言い、結局私の家には来ずに帰国しちゃいました。
どんなホストファミリーで一体どんなことされたんだろう?と今でも気になっています。
家に帰ったら荷物が全て外に出されてた
私の家に来ていたインドネシア人の留学生の話です。
彼女は、以前のホームステイ先からホストチェンジされてうちの家にやってきました。
結構ストレートな物言いをする子で、海外ドラマに出てくる自己主張が強い「The 外国人」という性格だったのですが、恐らくこのストレートな性格が災いし、ホームステイ先の家族の逆鱗に触れたのでしょう。
ある日家に帰ると荷物が全て庭に放り出されており、途方に暮れているとホストマザーから電話が来て
「もう出てってちょうだい!!うちではあんたを置いておけないから!!!」
と言われ強制的に追い出される始末
荷物を抱えたまま留学生協会に相談しに行き、ちょうど部屋が空いていたうちで受け入れることが決まりました。
いくら揉めたからといって、その日のうちに出て行けなんてひどい話です。
何故こんなにひどいホストファミリーがあるのか
子供が無料の留学協会を通して留学へ行くと、「お子様が留学行っている間、部屋が1つ開くはずなので、ぜひ外国人留学生を受け入れてみませんか?」と、留学協会から声がかかります。
子供が海外で世話になっているという気持ちから、「うちでは受け入れません」とは言い辛く、しぶしぶ引き受ける家庭が少なくないんですよね。
上にあげた失敗例は、こういった”仕方なく引き受けた家庭”で起きることが多いです。
「ただで受け入れてあげてるだけ有難く思いなさい」
という意識がどこかにあるのかもしれません。
- 頼まれて仕方なく…
- 興味はあるけど他人を家に入れるのが苦手…
というご家庭では、こうして頼まれてもきっぱりと断った方がいいかもしれません。
やっぱり、無料で受け入れろって無理のある話だよね。
せめて生活費が±0になるくらいは報酬で出してくれたらいいのに…
まとめ
以上が外国人留学生のがっかりホームステイエピソードです。
日本人が外国に行ってあたったひどいホームステイファミリーの体験談を聞いて、「外国ってさばさばしてんな、マジやべーよ」と思っていましたが、
家のホストファミリー経験を思い出して考えてみると「日本にもヤバいホストファミリーいるもんだな」となんとなく感慨深い気持ちに…
今回はネガティブなエピソードばかり書いてしまいましたが、私の家のように積極的に受け入れをしている家庭では、ほとんど問題は起きていません。
実際、何回もホストチェンジをされてようやく私の家に来たという留学生も多くいますが、何か問題になるようなことはありませんでした( もしかしたら、留学生側は嫌なこともあったかもしれないけど…(-_-;))
家族全員適当な性格で、何かあっても
「まぁいいよ~、なんとかなるなる」
と言っているような家だったので、文化が違う留学生が来ても特にもめることなく日々が過ぎていきましたね。
本気で留学生を受け入れてみたい!と思っているご家庭では、むしろとても楽しく有益な経験になるはずです。
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というか、私が短期留学行ったときもそうだったし、周りでもこんな話しか聞かない笑