教科書には載っていない中国語

ホストファミリーになって外国人留学生を受け入れるメリットとデメリット

外国人留学生受け入れのメリットデメリットの画像

 

グローバルな世界になって、交換留学とかホームステイ留学というものが一般的になってきました。

それに伴って、こちらから世界に出ていく方ではなく、世界から来る学生を自分たちで受け入れるという選択肢が増えてきました。

 

我が家では過去7人ほどの高校生の留学生を受け入れており、ここまで多くの学生を受け入れる家庭は珍しいらしく、エージェントからも安心して学生を預けられるホストファミリーとして信頼されていました。

 

そのときの経験から見た、ホストファミリーとして受け入れるメリットデメリットについてお伝えしていこうと思います。

ちなみにこの記事を書いている私自身は、当時10歳くらいだったので、当時の自分自身の思い出とホストファミリー運営ををメインでやっていた母から聞いた話になります。

こんな人にオススメの記事だよ!
  • 高校生の無償受け入れを考えている
  • ホストファミリーに興味はあるけど、やるかどうか悩んでる…
  • どんなメリットデメリットがあるのか知りたい!

そんな方たちに向けた記事になります。

外国人留学生を受け入れるメリット

家にいながら異文化交流できる

 

外国に住んでいる外国人が来るわけですから、新しい価値観や考え方に触れることができます。

しかも入ってくるのは常にリアルで最新の情報!

ニュージーランドの留学生が「ニュージーランドには三色ボールペンがないんだよ!これ超便利」と喜んでいるのを聞いてびっくりしたり

中華系の留学生が「結婚したら7日間は赤い下着を履くのが習わし」というのを聞いて、あぁこれが中華文化か~と学びがあったり、とにかく新しい情報や考え方が入って来て面白いんですよね。

家にいながら異文化を知れることってそうそうありません。

 

視野が広がる

異文化交流の話と少しつながってきますが、異文化交流によって得られた新しい知識が視野をどんどん広がっていきます

日本は島国なので、 なんとなく自分たちの「世界は日本」で完結してしまいがちです。

しかし、外国の習慣や文化を身近に一緒に生活することで、日本特有の「こうあるべき」「こうでなきゃだめだ」という固定観念がなくなったり、まぁこんな考えもあるんだなと柔軟な発想になります。

私自身幼少期をいろんな外国文化に触れながら成長したおかげで、「価値観は一つじゃない。みんな違ってみんないい」という柔軟な考え方を持てるようになりました。

 

英語(その他語学)を学べる

部屋で勉強する男性の画像

来ている留学生に頼んで、留学生の出身の国の言語を教えてもらうことも可能です。

教えてくれるかは本人次第ですが、コミュニケーションのきっかけになるので、喜んで教えてくれる学生がほとんどです。

日本語を教える代わりに、英語や色んな語学を教えてもらうことで、仲も深まっていきます。

でも、留学生は語学講師じゃないからほどほどにね!

 

人が増えて家が賑やかになる

この記事を見ている方はすでに家庭を持っている方でしょうか?それとも単身だけど留学生受け入れを検討している方でしょうか?

どちらにせよ、家に人が1人増えるというのは、にぎやかになって精神の充足と安らぎにつながります。

 

私の家は私と妹、両親の4人家族だったのですが、留学生が来ていたので実質5人家族のようなもの。

朝起きると外国人のお兄さんお姉さんがもう起きてて、朝ご飯の準備を手伝っていたり。夕方は学校から帰ってくると一緒にテレビを見たり。とにかくいつもワイワイしていて、楽しかった思い出しかありません。

留学に来るような人は社交的なタイプが多いので、言葉はそんなに通じなてくも、いつも笑いあっていた記憶があります。

 

子供にイイ影響

この話は家庭向けの話になってしまいますが…

私自身、外国人・外国文化に触れて育つことで、外国が遠いものとは思わなくなりました。

また、英語に対しても、特別なものではなく生活に必要なものという意識になります(実体験)。

他のホストファミリーをしていた家庭の子供も、海外や語学に興味を持ち、外国語を勉強するのはこれからの時代非常に大事と親に言われなくとも気づいている場合が多いように感じられます。

子供をグローバルな感性に育てたいという方にとってはとても大きなメリットになるんじゃないかと思います。

謎の他人が入ってくる生活が当たり前になることによって環境変化にもめちゃくちゃ強くなりました。

 

外国人留学生を受け入れるデメリット

メリットもたくさんありますが、他人の子供を預かるということはデメリットももちろんあります。

他人を預かるプレッシャー

家族の一員として迎え入れるとはいえ、他人の子を預かるわけなのでもちろんプレッシャーがあります。

故意ではない限り責任を負わされることはありませんが、やはり他の家庭の大切な子どもを預かるということで、少しでも何かあるとヒヤリとしてしまいます。

以前私の家では、留学生が連絡なしで夜遅くまで帰って来ず、両親があせって警察に行ったためちょっとした騒ぎになりました。

結局ただ遊んでいただけなのでよかったのですが、これが事件に巻き込まれたとかなら大変なことになっていたはずです。

大抵はなにごともなく帰国していきますが、万が一なにかあったら…を考えはじめるとキリがありません。

 

文化・家庭ルールの違い

やって来るのは留学生と言えど他人なわけなので、文化が違うのはもちろんですが、家庭のルールも全く違います。

例えば、門限だったりシャワーの時間だったり、生活の根本から習慣が違ってきます。

今までの家庭のルールや生活規則が多少は乱されることを覚悟しなくてはなりません。

相手に悪気がなくても、家庭のルールを乱されることでストレスを感じるホストファミリーが少なくありません。

対処法としては、最初に絶対守ってほしいルールは来た時にすべて伝えておき、ルールを書いた紙も部屋に置いておくなどがあります。

 

私の家の話だと、洗濯ものを洗い物に出さず何度も着る留学生がいて、母親が困っていましたね。あとから聞いた話によると、彼女の国ではTシャツは何回も着て、汚れてきたら捨ててしまうという文化があったそうです。

こういった文化の違いも広い心で受け入れる必要があります。

 

生活費が余分にかかる

現在の日本では、留学生受け入れは基本的に無償受け入れがほとんどです。

ボランティアと言うと分かりやすいかもしれません。

オーストラリアやカナダでは、1人受け入れるごとに税金控除を受けることができたり、お金がもらえたりするんですけどね…。

 

家での生活にかかってくる出費はすべて負担してあげなくてはなりません(スマホや教科書は向こう負担)

条件がゆるく、すぐに始めることができる無償受け入れの場合は、生活費が余分にかかってくるので、現実問題、生活費を負担する余裕のある家庭でないと厳しいというのが現状です。

有償受け入れもあることにはあるけど、募集が少ないうえに大人気だから募集がかかるとすぐに席が埋まってしまう!

ホストファミリーに向いてる人

メリットデメリットとお話してきましたが、どんな人にホストファミリー受け入れが向いているのでしょうか?

向いてる人
  • 何かあったらすぐ動ける人がいる
  • 家族の場合、全員が受け入れに賛成している
  • 細かいことは気にしない
  • 現実が見えている

何かあったらすぐ動ける人がいる

共働きや1人暮らしでもやっていけることにはいけますが… コーディネーターさんの話を聞く限り、専業(兼業)主婦家庭のホストファミリーのほうがうまくいっているようです。

というのも、高校生受け入れの場合毎日お弁当を作らなくてはなりませんし、なにかあったら未成年の保護者としてすぐに動けるようにしておかなければなりません。

あくまで傾向なので、絶対専業主婦家庭じゃなきゃダメ!とは思いません。

実際、私の母親は兼業主婦で、家で子供を預かる家庭保育をやっていたのでかなり忙しそうでしたが、なんとかなっていたので…家族がどれくらい協力してくれるかにもよります!

 

家族全員が受け入れに賛成している

誰か一人でも協力をしてくれないと、意見が食い違い生活がめちゃくちゃになってしまう可能性が高いです。

お父さんが裸で家の中をうろうろする、子供が留学生の部屋で遊んでめちゃくちゃにしてしまうということは避けなくてはなりません。

いくら家族同然で受け入れると言っても、 最低限の守るべきマナーはありますので…。

そのため、家族全員が留学生受け入れに協力しようと考えていないと、一人だけですべての問題を解決していかなくてはならなくなりとてつもないストレスになってしまいます。

 

細かいことは気にしない人

外国人と暮らすと言うと特別な感じがありますが、実際の生活は”他人と暮らす”と言った方がふさわしいかもしれません。

考え方の違う他人が家庭に入ってくるわけなので、命にかかわるようなことでない限り「まぁいいよいいよ」で流せる図太さがある人のほうがうまくやっていくことができます。

 

現実が見えている

日本に来る留学生全員が、日本文化に興味があって日本語大好き!というわけではありません。


もちろんほとんどが日本好きですが…
中には違う人も普通にいます

  • 日本文化に全然興味を示さない
  • 勉強しに来たはずなのに遊んでばかり
  • ホームシックで引きこもりになってしまった

ときにはこんな場面に遭遇する可能性もあります。

世界にはいろんな人がいて、皆さんが想像している留学生が来るとは限りません。

 

上記の例は少し特殊ですが、どの家庭でも遭遇するのが、日本の家庭料理が食べれない問題ですね。

現実的に考えれば、味付けも材料も全然違うのでステイ先のご飯が食べれない・食べたくないというのは当たり前なのですが…中には当たり前だという発想ができず、怒ってしまうホストファミリーもいます。

 

理想と現実は違うということをしっかりと理解している人のほうが向いていると言えます。

 

まとめ

 

異国の学生を受け入れる…メリットもあればデメリットもあり、受け入れを悩んでいる方はこのメリットデメリットを知ってもっと悩んでいるかもしれません。

最終的に受け入れるかどうかは、一緒に生活していく家族との話し合いが必須

 

いろいろありましたが、私自身は両親がホストファミリーをやってくれてよかったと感謝しています。

視野が広がって、語学に興味を持つきっかけにもなりましたし、お兄さんお姉さんができて楽しい幼少期でした。

生活費の問題や文化の違いなどもあり、簡単に始めることはなかなか難しいですが、ホストファミリーをしたいと考えているなら、1度くらいはチャレンジしてみるととてもいい経験になるでしょう。

 

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安娜
国際恋愛ブログが書きたかったけどいろいろやっていくうちに雑記ブログになってしまいました泣。中華圏を中心とした恋愛から語学の話題、商品紹介までさまざまな記事を書いています。