教科書には載っていない中国語

経験者が語る大連大学の留学事情

大連大学の留学事情の画像

     

こんにちは、学生時代は中国語の勉強をしていた安娜です。

大学生のときに、中国の大連大学に留学していました。

大連大学に留学を決めた時、大連大学についてネットで調べましたがほとんど情報が出て来ず苦労した記憶があります。偏差値が高く中国でも有名な「大連外国語大学」や「大連理工大学」ばかりヒットしましたね…笑

恐らくこのサイトに辿りついたみなさんも、同じように大連大学の情報が見つからずに苦労していることでしょう。

そこで、大連大学に行った経験者として、大連大学に留学を決めた方たちが知りたいであろう生活情報を書いていこうと思います。

大連大学は田舎にあるせいか、寮の設備や生活環境がぶっ飛んでいる大学なので、覚悟して見てください笑

   

大連市ってどんなとこ?

大連街並みの画像
大連の街並み

中国における大連の立地

googlemap

 

大連は経済特区として指定されており、大連で貿易をすると輸出入の関税が免除されるなどの特権があり、日系企業の進出が進んでいる地域です。

ゆえに日本語を勉強している中国人もちらほらいます。 大連大学付近は電車がないので、私はよくタクシーを使っていましたが、簡単な日本語が話せるタクシーの運転手さんにもちょいちょい遭遇しました。

日本人が多いと聞いていたのに、街では日本人に一度も会いませんでした。

中国の中で唯一抗日デモが起きたことのない地域でもあるので、日本人にとってはほかの地域よりもかなり安全に暮らすことができるんじゃないかなと思います。

大連に半年間いましたが、日中政治関係のことで揉めた経験はとくにありません。

そして、 大連大学は中国の遼寧省大連市にある大学です。

 

大連の大気汚染ついて

中国語の画像

中国といえば気になるのが大気汚染

中国では基本的に北に行けば行くほど空気が汚れていくのですが、これは北は寒くてみんながストーブを焚くためですね。

大気が濁っていることを中国語で雾霾(wu4 mai2)と言いうよ。

 
残念ながら大連も冬の空気は綺麗ではありません

どちらかと言えば工場の廃棄ではなく、みんながストーブをたくので空気が濁っています。

逆に、夏は特に何もなく日本と変わらず綺麗でした。

大連は都市と言っても、北京や上海に比べたら比較的ましな方です。

 

大連の季節

大連は寒い!とても寒い!びっくりするくらい寒いです。

大連の季節
  1. 1年を通して気温は低め
  2. 常に空気が乾燥している
  3. 夏の日中は日本と同じくらいの暑さ(夜は涼しい)
  4. 冬は体感温度-20度

夏の日中は日本と同じような暑さなので、日本で着ているような夏服をもっていけばオーケー。夕方から夜にかけて気温が下がるので、夏でも夜は過ごしやすい。

 

問題は冬…

大連の冬はめちゃくちゃ寒く、気象情報では-10度前後と言われていますが、風がものすごく強いので、体感温度は-20度以下になります。

しかも秋がないので、夏からいきなり極寒の冬になります(国慶節前後からいきなり寒くなる)

夏出発の留学でも冬のコートを持っていくことを推奨。向こうでコートを買う暇もなく冬が来るぞ。

  

大連大学の寮はどんな感じ?

  

大連大学 留学生宿舎

こんな画像しかなくて申し訳ないです。…外側は完全にお化け屋敷です。

母親にこの寮の写真を見せたところ、「監獄にでも入れられるの!?」と言われる始末…笑

大連大学の外国人留学生は基本的に留学生宿舎に入りますが、部屋が足りなかったりすると大連大学に隣接している外部のアパートに住むことになります。

アパートに住むことになっても大学側が手配してくれるのでなにも心配しなくて大丈夫です。

   

部屋

生活感漂う、お見苦しい写真ですいません。これしか部屋の画像はありませんでした(;’∀’)

寮の外側はヤバい見た目ですが、中身はまぁ普通の中国の寮です。

中国の寮は基本的にどこもこんな感じなので内装は一般的だと思います。

あまりきれいな寮じゃないので、半分くらいの留学生は外部にアパートを借りていましたね。

私は朝起きれないので学校まで徒歩5分の寮に住み続けました。

 

寮の設備
  • 各部屋にユニットバス完備
  • 冷蔵庫
  • テレビ
  • 共同キッチン(1階)
  • ベッド
  • 椅子机

とりあえず生活していくためのものはありますが、自炊道具やその他ドライヤーなどはもちろん自分で持ち込まなくてはなりません。

そんでもって一番ヤバいなと思ったのが、部屋にwifiがなかったことですね。

留学生向けの大連大学HPには「インターネット完備」と堂々と書いてあったにもかかわらず、実際に行ってみたらwifiありませんでした。

校内にwifiの業者が来ているので、けっきょくそこに頼んで設置してもらうことに…

絶対に初日からインターネットが使いたい!という方は日本から中国で使えるプリペイドSIMカードを持っていくこと必須です。

 

ちなみに、私が行ったときは新しく綺麗な留学生宿舎を建設途中でした。
みなさんが行く頃にはこの旧留学生宿舎は取り壊されているかもしれません。

  

大連大学の校内には何がある?

大学校内にあるお店とか

中国の大学はどこもそうですが、大学校内にスーパーから銀行から美容院となんでもあるので、基本的な生活はなんとかなります

こちらは、大連大学校内にあるお店の一部。

一番左から順に「清源商场(スーパー)」「郵便局」「銀行」「携帯ショップ」

生活必需品はすべてこの「 清源商场」で買うことができます。

写真はありませんが、カフェや博物館も大学校内にあります! カフェのタピオカがおいしくてよく行っていました😋

  

大連大学 池

構内の雰囲気はこんな感じです。山に囲まれていて自然が多いのでとても気持ちいいです。この池は冬になると凍ります。

食堂のメニューの一部

食堂のメニューです。これはほんの一部ですが(;’∀’

この米线という料理は春雨のような麺料理で、私が大連大学で一番好きだった料理です。

大連の料理はどれも辛い!辛いのが苦手な人は「不要辣的」と言いましょう。

 

食堂の料理は1食大体10元くらい。日本円にすると200円くらいかな?

私がいた時は韓国料理やハンバーガー屋もありました

ナゲットとポテトがかなり美味しかった記憶があります。

 

国際文化交流学院:留学生クラス

私が入っていた学部は国際文化交流学院です。留学生が入る学部で、留学生しかいません。そのため、語学を勉強したい方にはぴったりの学部ですが、普通に現地学生と一緒に学びたいという方は別の学部に入ることをオススメします。

留学生しかいないということで、先生たちが親切で生活のことまで色々と気にかけてくれます。

Wechat(中国のLINEみたいなやつ)でも留学生グループを作ってくれるので、何かあればすぐに先生と連絡を取ることができました。

クラスの人数

留学生の生徒数は、はっきりとは分かりませんが全部で150人以下くらいだと思います。

時期にもよると思いますが、日本人は大体多くて15人ほど。上海や北京などの大都市の大学に行くと日本人が2,300人いるなんてことはざらなので、大連大学は日本人がかなり少ないです。

韓国人とモンゴル人が多く、あとはちょいちょいヨーロッパやアフリカからきているという感じですね。

人数が少ないので、全員と友達になることができて楽しかったです。

授業のクラス

クラスは初級・中級(a・b)・上級に分かれています。

授業変更期間があるので、もしクラスの難易度が合わないと感じたら変更期間中に変えることができます。

基本的に語学を中心とした授業です。

この学部に入ると交換留学というよりは、語学留学がメインになりますね。

中国の大学では語学の授業は外部の組織に任せてることもあり、そうなると日本の大学と単位の交換が難しくなるのですが、大連大学は大学自体が語学の授業を受け持っているので必ず単位交換ができるというメリットがあります。

 

大学の周りにある施設など

学校周りの市場

学校の周り

大学を出て徒歩1分の所にこんな感じの商業施設群があります。

主に食べ物屋が多くパン屋や火鍋、日本食のレストランもありました。

食堂のご飯に飽きたらここにくると気分転換になります。スポーツジムや八百屋もあります。

スポーツジムに通っている友達は多かったよ。

 市場

こちらは、夕方になるとどこからともなくやってくる市場

果物や野菜、屋台がきています

校内でも果物や野菜は売っていますが、留学生宿舎からは市場のほうが近いので、結局市場で買い物をすることになるでしょう。

小吃の屋台やちょっとした雑貨売りなんかも来るので、夜は学生でにぎわっています。

本当に美味しい屋台が多いので、おすすめです。

 

市内と安盛广场

大連の中で一番栄えている場所は、学生たちの間では市内と言われていました。
市内には大連駅があり、そのまわりに様々な商業施設があります(水族館や遊園地もある)

もし大連の観光地に行くなら、まずはこの市内まで出てそこから電車やバスを使って行くことになります。 ちなみに大連大学から市内に行くには、学校の前から出ているバスで1時間半ほどかかります。

バスの時刻表

    

町までそんなに遠かったら普段の買い物はどうするの!?

という心配はご無用です。

大連大学の近くには開発区という町があり、そこもかなり発展していて賑わっており、商業施設もたくさんあるので、普段の用事は開発区で事足ります。

大連大学から開発区までは校門前にあるバス停からバスに乗って30分くらい。

「安盛广场」というバス停で降ります。

タクシーを使えばもっと早いのでそんなに心配しないでください(タクシーで行っても20元以下)。

開発区まで行けば外資系のスーパー「ウォールマート」があるので、本当になんでもそろいます。銀行口座やSIMカードの契約も安盛广场に行けば間違いありません。

大連市内

写真フォルダを探したらこんな中国感満載の写真しかありませんでした。

カフェやデパートなど普通のお店もたくさんあります(笑)

 

大連大学のいいところ

冬の大連大学

ここまでざっと、大連大学の生活環境についてお話してきました。

画像を見てびっくりされたでしょうか(特に寮)

確かに寮はかなりぼろかったり、街から遠かったり悲しいこともありましたが、いいところもたくさんあったので大連大学に留学したことは後悔していません。

大連大学の良いところ
  • 日本人が少ないから勉強になる
  • 先生や町の人がみんな親切
  • 遊ぶところがないから勉強に集中できる

 

中国に留学に行くと日本人が必ずいるのですが、大連大学の日本人はかなり少ないです。

そのため、留学でありがちな「結局日本人とばっかりつるんでた」という状況がほぼ起こりません。

また、大都市の北京や上海の人たちに比べると大連人はみんな親切で、ちょっとした世間話からすぐに打ち解けて仲良くなれます。

遊ぶところがなくてみんな暇だから、言葉が通じない外国人相手でも現地の学生たちは結構仲良くしてくれる笑

 

大連大学の悪いところ
  • 大学付近に遊ぶところが全然ない
  • 寮がぼろい
  • 田舎

大連大学の良くないところは、とにかく田舎で遊ぶところがないことですかね。

バリバリ勉強したい!という人にはちょうどいいのかもしれませんが…

どちらかといえば、中国語初心者でまだ全然中国語ができない!という人向けの大学です。中国語がある程度できると、行動範囲が広がるため大連大学レベルの田舎だと物足りなくなってしまいそうです。

 

中国短期留学に北京大学がおすすめな理由【私の体験談です】

 

大連大学に行って後悔はしてない

文化祭みたいなもの

 

私の場合は、留学した時点で中国語能力がとんでもなく低く、お店で食事をするのもままならないといったレベルだったので、小規模での語学の授業がメインの大連大学くらいでちょうどよかったのかなぁ~と今でも思いますね。

留学生の数も少ないので、現地の人との交流が自然と増えたり、先生も一人一人に親身になってくれたり…

というより、大連大学に行ったからこそ中国語がここまで上達したというのは大いにあると思います。

 

逆に、もうある程度話せるという人が行くのは少しもったいないかな?

人間関係は良好だったけど、とにかく遊ぶところがないんだよね💦

大連大学のおかげで中国語が上達したわけだけど、できるようになった今の私なら大連大学に行くという選択肢はないはず

 

と、まぁ色々書きましたが、大連大学の主な生活環境は以上になります。

 

もう少し大連大学について知りたいという方は 【写真あり】大連大学での生活を写真付きで説明していこうと思う をご覧ください。

 

この記事がこれから大連大学へ留学に行く方のお役に立てたら幸いです。

留学って行けば何とかなるので、あまり気を張らずに軽く行ってきてください。

みなさんの留学が楽しいものになるように願っています!

 

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安娜
国際恋愛ブログが書きたかったけどいろいろやっていくうちに雑記ブログになってしまいました泣。中華圏を中心とした恋愛から語学の話題、商品紹介までさまざまな記事を書いています。