教科書には載っていない中国語

中国語できないのに中国留学に行ったら生活環境が違いすぎて辛かった

中国留学で辛かったこと (2)の画像

   

みなさまこんにちは。2度の中国留学を経験した安娜です。

 

大学の交換留学だったので奨学金の申請や入学申請で帆走し、めんどくさい手続きを終えやっと留学が正式に決定….となると今度は中国留学でやっていけるか不安になりました!

準備中は無我夢中で、準備が終わって一息つくと「あれ?私中国語話せないけど留学行って大丈夫かな…」と不安に襲われました(笑)

それもそうですよ…なんたって当時の私は…

専攻が中国語学科なのに、留学条件の中検3級が取れず、教授に頼み込んで中国の大学に推薦状を書いてもらい無理やり中国留学を決行

という、超おバカなやつ。

不安になるのも無理はありません。

 

結果的には行ってみて、後悔は一切していません!

中国留学では得るものがたくさんありました。

中国留学で得たもの
  • 謎の中国語力
  • 不便な所でも生きていく生活力
  • 人とのつながり
  • 検定・hsk

  

しかし、正直に言えば中国は日本の便利な生活と違い、不便なところもたくさんあったり、語学力不足でみじめな思いをしたり…。

この記事に辿りついたあなたももしかしたら中国留学が辛くて大変な思いをしているのかもしれません。

それともこれから中国留学に行くけど不安、という方でしょうか。

辛くないよ!楽しかった!とだけ言う気はありません…ぶっちゃけ辛いことだらけです。

 

私も留学が辛くて、「もう帰りたい」と思ったこともありますが、半年だけだし!と気丈に頑張った結果、今の自分があるのが事実です。

私が中国留学で辛かったこと、をご紹介したいと思います。

みなさんにも当てはまるものがもしかしたらあるかもしれませんね。

 

語学編

言語能力が足りず辛かった思い出です

言語能力不足の画像

語学力不足の私とは会話をしてくれない

私は留学先で韓国人の女の子とルームメイトになり、お互い同じ時期に中国に来たということもあり、最初のころはよく一緒に行動していました。

中国語レベルは彼女のほうが上

 

ある日一緒に町まで買い物に行くことになり、一緒にタクシーを呼び乗り込みました。

タクシーの運転手が私たちが外国人であることに気づき、

「你们是哪里来的?」

と会話が始まりました。

私は内心(やったー中国語使うチャンス!)とワクワクしながら

我从日本来的!」

と、最初は元気よく答えることができたものの、そのあとは運転手が何を言っているのか全く分からず…

しかしルームメイトの方は分かっているようで、楽しそうにおしゃべりをはじめました!

私は2人が話していることが全然わからないけど、無視するわけにもいかず、「私も一応会話に参加しています」とアピールするためにとりあえず笑顔を浮かべる。

頑張って聞いてみるけど、やっぱり何を言っているか分かんない…

そのうち運転手のほうも「あ…こいつ中国語全然分かってないんだろうな」という態度で私のことは完全無視を決め込み語学力のない私なんかいないかのように、ルームメイトと会話を楽しんでいました。

 

最初は自信満々だったのに、一瞬にしてその自信が打ち砕かれすごく恥ずかしようなみじめなような気持ちになりました。

このことが、後に勉強を頑張る原動力にもなりました。こんな私でも半年間頑張って日常会話はできるようになりました。

 

方言が強くてみんなが何を言っているか分からない

少し中国に慣れてきて、なんとなく大学の先生が何を言っているか分かるようになってきたころ…

意気揚々と街に出かけて、市場で買い物をしようとしますが、

「你…@#?*%&”…是吧?」

何言ってるかさっぱりわからん( ゚Д゚)

私結構勉強してきたのに…なまりがひどくて全然なにいってるか分かんない( ノД`)

そもそも友達もあんまりいなくて孤独なうえ、みんなが何を言っているかもわからない…最初の期間はやっぱりすごく辛かったです。

今でも方言の強い中国語は苦手。あんまり分からない…

 

 

中国人の友達と遊びに行くも会話が続かず盛り上がらない

私は恥ずかしがり屋、無口というよくあるコミュ症な人間なのですが、なんだかんだ中国人の知り合いや友達ができました。

「今度、安娜と安娜のルームメイト、あと俺たちで海行こうぜ!」と中国男子たちに誘われ海に行くことに。

中国の友達とでかけるのかぁ~

なんかいいな♪留学っぽい♪

と、かなり楽しみにしながら当日を迎えるも…

やっぱりみんながなにを話しているのか分かんない!!

私を振られても「(え?なんだろ…)え…えへへ」と私の反応が鈍いせいで話も盛り上がらず…

なんだか申し訳ない気持ちになりました。

でも、これに関しては語学能力以前に私のコミュニケーション能力の問題だと思う。

 

生活編

普通に生活していて遭遇した辛かったこと

生活の画像

料理が辛くてお腹を壊してしまう

火鍋の画像
から~い火鍋

  

私は大連という東北地方に留学をしたのですが、どの食べ物も辛すぎる!!

 

「不用辣的(辛いのはいらないよ)」と言えば、辛くないものが出てきますが…

辛い辛いと言いつつ、実は辛い料理が大好きなので、辛い物を食べすぎてお腹を下す羽目に。

自分が悪いんですがね

 

また、これは私の話ではありませんが、中国のスパイスの独特なにおいがダメという理由で食堂の食べ物をほとんど食べることができたい友達がいました。

味覚が合わないというのは結構なストレスですよね

私は中国料理の味自体は結構好きですが、”毎日中華料理”は正直きつく、1週間のうち半分は自炊をしていました。

中華料理おいしいけど、毎日中華は飽きてしまった…

自炊ができるなら自分で日本料理を作ったり、たまには日本レストランにいくといい!

 

トラウマになるくらい汚いトイレ

中国に行ったら、汚いトイレで我慢しなくてはならないというのは逃れられないさだめです。

北京の有名な観光地に行ったのですが、そこのトイレがめっちゃ汚い!

もうなんかピーーだしピーーだし….このトイレができてから多分一度も掃除されてない…

トラウマになりました。

 

この記事を読んでくださっているみなさまはすでにご存じだと思いますが、中国はペーパーを便器に流すことができないのでごみ箱に捨てます

それに慣れるまでは汚く感じました。

でも人間の適応能力ってすごいもので、1週間もするとごみ箱にペーパーを捨てるのも全然抵抗がなくなるんですね。

逆に日本に帰ったときは「えっペーパー流しちゃって大丈夫!?」となりましたよ。

  

冬に外出したら40度の熱になって死にかける

冬は空気が汚い!

もうこれは、真向事なき事実です。

 

ある冬に、寮から少し距離のあるショッピングモールまで買い物に行きました。

帰ろうと思ってバスを待っていたのですが、待っても待っても来ない。

しかも最悪なことにケータイの充電がなかったのでタクシーも呼ぶことができず、40分くらいかけてこの汚い空気の中を歩いて寮まで帰りました。

 

翌日 全身の謎の痛みと腹痛に襲われ 、40度の熱がでて死にかける。

何も食べれないし、吐いちゃうし、震えが止まらず、歩けないので町の病院に行くこともできない。

 

私、このまま中国で逝くのか…せめて日本が良かったよ…と朦朧とする意識の中、本気でこんなことを考えていました(笑)

元々喘息もちで、呼吸器が弱い人間なので、恐らくあの空気の中長時間歩いたのが原因だろうと。

全然関係ありませんが、中国では救急車が有料で、呼ぶとお金を請求されるそうです。(友達談)

 

大学の寮・学校編

大学や寮で起きた悲しい出来事

断水中、トイレに入ってしまい終了

  

私の留学先は大連大学という田舎の大学だったので、停電・断水が日常茶飯事でした。(都会の大学で停電・断水はあまりないと思う)

 

ある日断水していることに気づかずトイレに入ってしまい、流そうと思っても水が流れず…

 

まじか…どうしよう…( ゚Д゚)

 

そんな私の姿を見たルームメイトは爆笑してましたね(笑)

中国にいるとこんなことも笑いに変えられるほどたくましくなります。

 

そして、停電が起きるとまずやることは冷蔵庫に入っている肉をベランダに出す作業。

大連の冬は寒くてマイナス20度くらいあるので、とりあえず外に出しておけば腐る心配はありません。

明日までに中国語単語100個覚えないといけない

これは中国留学あるあるなんですかね?

 

中国の大学ではとにかく宿題の量が多い

 

明日までに単語100個覚えてこいとか言われました(私は無理だった)。

やるだけやったんだからもういいっしょ??と開きなおることにしました。

宿題はもちろんやったほうがいい。でも自分がつぶれるくらいならやらなくてもいいと思う。

学校が終わって家に帰る→宿題する→結構いい時間になるからご飯食べる→お風呂入るともう寝る時間→就寝

 

こんな感じで、 平日は遊ぶ時間もありませんでした。

まぁ、遊ぶ時間があったとしても大連大学周りは遊ぶ場所がないので、これで良かったと思いますが。

大学生になって一番勉強していた時期かもしれません。

中国の学生はずっとこんな宿題と課題の量をこなしてて、本当尊敬します。

   

寮がぼろすぎて壁が崩れる

大連大学寮の画像
私がいた寮の画像

 

私が入っていた留学生寮はとにかくぼろかったのです。

部屋の壁はむき出して壁紙が張っていないので、土壁の一部の素材がぼろぼろと崩れていました。

他の部屋の友人が来たとき

「え?壁壊れてるけどどうしたの?ww」と笑われる始末(´;ω;`)ウゥゥ

  

一番面白かったのは、「このお風呂場のドアノブ今にも取れそうだね」と言いながら触ったら、本当に取れてしまったことです。

すぐに業者を呼んで付け替えてもらいました。

  

最後に伝えたいこと

大変で辛いことはいろいろありましたが、終わってみるといい思い出です。

日本にいると便利な生活が当たり前なので、 人生で一度くらいこういう厳しい生活をするのもいいものだなと思いました。

 

とにかくサバイバル能力とか生活力がつきました。

 

私は、辛いことがあって「もう帰りたい帰りたい」と思ってもポジティブに切り替え「ま、いっか」で乗り越えることができましたが、中国の環境に合わず途中で帰国してしまった人もいます。

中国留学で辛いと感じている人に伝えたいこと

伝えたいこと
  • 留学には必ず終わりがある
  • 外国人は大変な目にあって当たり前
  • 留学しているだけですごい!他のことは気にしなくていい
  • 本当に本当に辛かったら無理しちゃダメ

 

中国留学は、アメリカやヨーロッパに留学するのとは全く違う魅力があって、なんでもあるような先進国に留学したら身につかないような力がたくさん身に付きます。

 

とにかく、今辛くても絶対にその辛い時間は終わる!というのを伝えたいです。

私は+αでイベントに参加しなきゃとか、もっと交流しないと!とか、余計なことばっかり考え過ぎてしんどくなってしまいました。

 

よく考えたら、そもそも中国に留学しているだけでえらいんですよね。

親や友達から離れ、語学も分かんない、文化も違うところで生活するってけっこうすごいことです。

自分であれもしなきゃ、これもしなきゃと、ハードルを上げ過ぎて押しつぶされないようにしてください。 

もちろん本当にダメなら無理しちゃだめ。

学校休んでぶらぶらしたり、日本食食べたり、もちろん留学中止を考えるのもあり。

逆に、逃げ道を用意しているからこそ、もう少し頑張ってみようという気持ちになるかもしれません。

 

The following two tabs change content below.
安娜
国際恋愛ブログが書きたかったけどいろいろやっていくうちに雑記ブログになってしまいました泣。中華圏を中心とした恋愛から語学の話題、商品紹介までさまざまな記事を書いています。