教科書には載っていない中国語

【2019】中国語検定2級の難易度はどのくらい?どんな問題が出題される?

中国語検定2級難易度と出題傾向の画像

みなさまこんにちは。 中国語検定2級になんとか1発合格することができた安娜(@Penang_love)です。

私は中国語学科卒なのですが、中国語検定2級を受けようと志したのは大学2年の後期ごろです。

大学2年生にもなると、中国語専攻では中国語の基礎練習が終了し、応用的な中国語文献を使った授業やレポートの作成や爆増します。

辞書を片手に聞いたこともないような中国人作家の小説を読む…中国人もびっくりの中国語漬け生活でした👀

 

そんな中国語漬けの私でも中国語検定2級は難しくて、苦戦しました

 

中国語検定を受けようと思い、過去問を開いて試しに解いてみたところ、見たこともないような成語と単語のオンパレード。

 

やばい…全然わからん…今までの私の勉強は何だったんだ(`Д´*)q !!!

 

勉強をあまりしていなかった自分が一番悪いのですが、曲がりなりにも2年間勉強していたという自負があったので盛大に心が傷つきました。

 

私の経験を踏まえて、中国語検定2級の難易度や検定取得に必要な勉強時間についてお話していきたいと思います。

 

中国語検定2級は真面目に勉強すれば合格できる

 

中国語検定2級は一般的に、中国語学科の生徒が卒業するまでに取得するレベルと言われています。

しかし!!

私はこれを見て

いやいや嘘でしょう~」と思いました。

 

何を隠そう、冒頭にも書いたように私は中国語学科卒ですが、卒業までに中国語検定2級を取得することができた同級生はたった数名だけでした。

 

これは「中国語学科の生徒でも受からないんだから普通の人には無理!」という意味ではありません。

 

授業外で真面目に中検対策の勉強をしていた人は合格できました!

 

中国語検定2級に出てくる中国語文法や単語は中国語学科の語学授業でもほぼ取り扱わないので、中検2級取得を意識した勉強を自分でしないと合格することはできません(出題問題はそれくらい特殊)。

 

つまり、中検2級に向けた勉強を真面目にしさえすれば合格することができます

 

ちなみに中国語検定3級と2級の壁はかなり高いので、4級から3級を飛ばして2級を受験することはおすすめしません。(留学行っていた人はべつかな?

 

試験日程

 

試験実施月は3月、6月、11月になります。結果は1か月後にインターネットで発表されます。合格証明書の発行はインターネットで発表されてからまた別で手続きが必要なので、 留学や就職で試験結果を使いたい方は日程に注意してください。

 

会場が埋まってしまうと試験申し込みできなくなるので、早めの申し込みをおすすめします。

 

私は物事後回し癖が発動してしまい、期限ぎりぎりに申し込みをしたところ、家から遠い試験会場で受けることになりました( ノД`)

 

中国語検定2級の難易度はどのくらい?

中検協会のデータからみる中検2級の難易度

 

実務能力の基礎づくり完成の保証
複文を含むやや高度な中国語の文章を読み,3級程度の文章を書くことができること。
日常的な話題での会話が行えること。
熟語・慣用句の意味,語句の解釈,500字程度の中国語の文章の部分訳,30字程度の単文の中国語訳。

一般財団法人 日本中国語検定協会 ホームページ

中国語検定協会から引用させていただきました。

  
中国語検定2級では、

中国語基礎ができていること前提で、中国語の論文・仕事の実務レベルの問題

が出題されます。

 

また中国語検定自体は緻密な翻訳能力を問う試験で、読解に重点が置かれています。

 

幼い時から漢字に親しんでいる日本人学習者を対象とした試験なので、漢字ができること前提でテストが制作されているので、漢字から答えが推測できるような問題はほぼ出ません


なので、たとえHSK6級を持っている人でも、しっかり対策をしないと落ちてしまうこともあります。(逆に、HSKの問題は世界基準で制作されてるから、漢字ができる日本人にとってはかなり有利)

 

中国語検定2級はビジネス中国語の初級レベルなので、就職のときに評価されるのは中国語検定2級からとも言われています

 

合格点と合格率

 

過去4回分の合格点と合格率です。

合格点受験者数合格者数合格率
97回70点 1,300人 387人 29.8%
96回70点 1,753人 639人 36.5%
95回70点(リスニング65点) 1,460人 425人 29.1%
94回70点(65点) 1,250人 296人 23.7%

<合格率>

合格率は大体20%後半です。

以前の合格率は10%代だったのですが、近年になって30%近くまで上がってきています。
しかし試験内容が簡単になっているかというと、そこまで簡単にはなっていないので注意してください。合格率はあくまで目安程度にとどめておいた方が吉です。

<合格点>

リスニングと筆記どちらも100点満点です。

リスニングと筆記両方で70点以上とれて合格

 

これが中検の合格率を下げている原因なのかな?

 

リスニングでも70点、筆記でも70点取らないと合格にならないので、得意な分野で点数を稼いで合格するという技が使えません。

 

配点が大体1問5点なので、6問以上間違えるとアウトです。


その回のテストが難しく、合格者が極端に少なくなってしまう場合のみ調整が入り合格点が65点に下がります。表を見ると第95回のテストはリスニングのみに合格点の調整が入っています。

 

私が考える中検2級の難易度

 

実際に受けてみて思ったのは、ネイティブ以外はみんなギリギリ合格なんだろうな(´-`).。oOです。

試験会場では中国語がちらほら聞こえてきて、「中国語ネイティブの人も受けてるのか…あぁ…この人たちが合格率を上げているんだろうか…(´-`).。oO」とか考えていました。

 

実際、合格はしましたが、中国語学科の私でも読解が66点で超ぎりぎり合格です。まぁ私がアホすぎただけかもしれませんが。

 

専攻で2年弱勉強してきた私でもギリギリ合格だったので… 独学の方にはさらに厳しい戦いになることが予想されます。ただ、合格率はだいたい20%なので、勉強さえすれば合格する試験です。

 

そしてリスニングの合格点数が高いため、留学経験者と留学未経験者の溝がかなり深い!

 

中検2級に合格するまでの必要勉強時間

 

一般的に、中検2級取得までの必要勉強時間は400~800時間くらいだと言われています。

 

私の場合ですが、やる気のある日はぶっ通しで数時間勉強し、やる気がない日は1分も勉強しませんでした。なので平均すると365日毎日約30分くらい勉強している換算になるんじゃないかな?

 

大学1年目は365日×30分で182時間

2年目は半年間留学に行っていたので、留学中勉強量が増えました。留学中が1日2時間くらい勉強していたと仮定すると、180日×2時間=360時間。これに日本にいた半年分をプラスすると、2年目の勉強時間は451時間

全て合わせると大体633時間くらい?

 

ツッコミどころ満載の適当な概算ですいません…留学中も引きこもっている時間が長かったので、ならすと結局2時間くらいしか勉強はしてないと思います笑

 

しかし、体感でも600~700時間くらいはやっていた気がするので、大体合っているかと!

 

最初から検定取得を意識して勉強していたら、もっと短い勉強時間で取れただろうなと思います。

 

中国語検定2級の試験内容の傾向

第98回のテストから一部問題を抜粋させていただきました。

リスニング試験の内容

 

リスニングは全て4択で記述はありません。 2セクションに分かれており、問1では登場人物2人の対話の聞き取り問題問2では500字強の長文音声が流れます

中検2級リスニング問題の画像
リスニング問題解答用紙

 

しかもこんな感じで解答用紙も白紙です。初めてこれを見た時はプリントミスかと思いました。
問題はもちろん、回答もすべて音声で流れるので、一瞬も気を抜けません。

 
問1は基本問題なので、中国語の基礎文法とよく使うフレーズが分かっていれば問題ないでしょう


問2は応用編で、一人っ子政策や春節についてなど、中国事情に関連した内容が出るので、最低限の中国文化の知識があると問題が解きやすくなります。

 

目安としては「高考・独生子女・八〇后」、この辺りの単語を聞いて意味が分かるという方はだいぶ楽に解くことができます。

 

音声の速度についてですが、留学経験者にとってはゆっくり感じるかもしれません。留学未経験者には少し速いのでしっかりと対策が必要です。

 

単語・成語は難しい

 

単語・成語は恐らく中検2級で一番点数を落としやすい分野です。単語問題と四字熟語問題は4択ですが、紛らわしい問題が多いです。例えばこの問題↓

中検2級単語問題の画像

この問題の答えは(4)ですが、(4)以外の単語も似たような意味を持つ単語なので、語句一つ一つの意味をしっかり把握する必要があります。

 

成語問題では、「下線の単語と似た意味を持つ語句を4択の中から選びだす」というものがあるので、類語をどれくらい知っているかが合格のキーになります。

 

文法は難しくない

文法問題の出題範囲の画像
中検2級の文法出題範囲

 

文法は3級の文法+2級の文法が出ます。。中検3級までの文法がしっかり理解できていれば、中検2級では文法の参考書一冊やっておけば問題ないでしょう。 「为了」の位置を問う問題などが出るので、参考書の内容が隅々まで覚える必要はあります。

 

4択問題ですが、そのうちの2択は明らかに答えが違うので2択までは意外と簡単に絞ることができます。残りの2択で「あぁ~これどっちだっけっっ」と悩むことになるでしょう。

 

長文は、結局単語と文法が分かれば良し

 

長文に出る文章自体は読みやすく、内容を読みとることは比較的簡単です。

しかし肝心の長文の内容を問う問題は1問しかありません。

方向補語を選択する穴埋めや、下線の和訳問題が大半を占めています

もちろん読解能力も必要ですが、結局、それ以上に単語や文法の知識が必要になってきます

 

作文は3級の文法問題

 

中検3級で出ていたような文法問題がそのまま作文問題になっています。

作文に関しては奇をてらった問題はまず出ず、割と簡単な単語を使うようなものばかりです。

しかも毎年似たような問題が出るので過去問を繰り返し解いてコツをつかみましょう。

 

まとめ

中国語検定2級は正直かなり難しいです。難しいですが、中検2級を取得することができれば、自分の中国語能力の高さはもちろん、客観的な証明にもなります。頑張って取得を目指しましょう!

 

上の記事では、私が一発合格するために行った勉強法を書いています。よかったらこちらも参考にしてみてください(*’ω’*)

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安娜
国際恋愛ブログが書きたかったけどいろいろやっていくうちに雑記ブログになってしまいました泣。中華圏を中心とした恋愛から語学の話題、商品紹介までさまざまな記事を書いています。